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2010.05.24

CEOダイアリーその3ー1、資金と設備編

お疲れ様です。

ルアー屋(メーカー)になるために・・・ 

今回は 資金と設備編 です

正直真剣に読むならココからで十分なのですが、ルアーメーカーといっても種類や規模がピンキリなんで
わかりやすく、一定の条件を決めた上で解説します。
種類に関しては、非現実的な分類を説明してもしかたがないので、以前も書きましたが
商社型、製造型、下請け型に分けて必要な資金や設備、確保したい協力工場などを説明します。
*全てを1回で書くのは無理なので、今回は比較的やりやすい?商社型メーカーに絞って説明します。

前提条件
条件1,ABS等を素材とした、中空ルアー限定(8cm?10cmのもの)
条件2,生産(販売)規模は年間10万個?15万個
条件3,年間売り上げ1億?1億5千万円
条件4,年間リリースアイテム3型
条件5,副業(収入)無く、ゼロからのスタートである
条件6,所在地は静岡県などの都会すぎず田舎すぎず・・・


ちなみになぜ上記の数字を設定したかといいますと・・・
それなりにやってる感があるメーカーの最低生産数や新型のリリース能力がこれくらいなのでは?
と、いう雰囲気的なものです^^
上記の数字を確保すれば中堅か?と言われれば違います。
バス、ソルト共に、メジャーなメーカーは生産数(販売数)で5倍?10倍くらいの規模です(国内メーカー)
(もちろんABSルアー限定ですので、他のアイテムは含まれません)

それでは早速 商社型ルアーメーカー に必要な資金と設備を上記の前提条件を満たす事として説明します。

資金・・・2000万円?3000万円 

 内訳は   ・最初のアイテムに必要な金型代150万円
       ・製品初回仕入れ500万?1000万円(1万個?2万個分)
       ・製品初回仕入れ分に必要な針と梱包資材代金 250万円(3万個分)
       ・宣伝広告費15万×10=150万円(3?4ヶ月分)
        ・スタート地点に立つまでの人件費など 3人×6ヶ月=400万円(社長、営業、事務員)
        ・同じく事務所家賃など 200万円
        ・次のアイテムの金型代 150万円
        ・設備、社用車、PCなど 500万円
                                     合計2300万?2800万円

設備・・・PC、電話、FAX、社用車

備考

商社型だけに、生産ラインを持つ必要がありませんので、設備、人員は少なくやれます。
当然内訳にもある事務所を自宅でまかなったり、事務員を奥さんや彼女にお願いすればもっと初期費用は減らせます。 企画から営業まで自分でやるとか・・・ 成功するまで給料いらないとか・・・

ただし、太文字の部分は必ず必要になりますので、2000万円は用意した方がよいでしょう。
運転資金も仕入れたルアーが全て売れてしまえば回収した売り上げで回せますが、最初はそうもいかないので本当は上記金額の倍・・5000万円くらいあれば安心です^^

その他の問題点としては、OEM生産をしてくれる工場の確保、パッケージ類の調達先は最低限見つける必要がありますが、今現在国内でまともな仕事をするルアー工場は5社あるかないかです(汗)

ただし中国には数十社?ありますから、中国生産もよいでしょう(むしろ主力)

確実に品質は落ちますが、そこそこの品質を維持している工場も無いことは無いです^^
どの世界でも同じですが、良いモノが欲しい場合、ある程度のコストは覚悟した方がいいと思います。
中国が駄目とは言いませんが、形やアクションのズレ(思ったモノと違うとか)、コピーや横流しのリスクは100%あると思った方がいいです。
あと、人件費が日本の10分の1にも関わらず製品単価(仕入値)は半分になれば良い方です。
コレには色々訳があり、機会があればまた解説します。  怒られると思いますが^^

以上、資金と設備編(商社型メーカー)

どうでしたか?

なかなか優秀なOEMメーカーもありませんので、国内生産は難しいですが、これからの時代、中国はいつでもいけますので、最初の製品くらいは無理してでも国内生産の方が無難かもしれません。

DUO 安達

注) 5000万円あればルアーメーカーとしての成功を保証するものではありません・・