STAFF REPORTスタッフレポート

SALT Pro Staff松岡 豪之

石に立つ矢

宮崎県在住/メインフィールドは九州全域。ヒラスズキ・シーバス・ヒラマサ等、様々なターゲットをショア,オフショアを問わず全国へと繰り広げている。 自身の釣り経験値に基づき、知性と感性で確実に獲物を狙い撃つソルトプロアングラー。

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2022.09.20

ポッパーの役割・バブリー225F

 ようやくラフトレイルシリーズも発売され、

3種のルアーを使ってフィールドの状況に応じて釣果も出ていることと思います。

私の友人、知り合いのアングラーの方からも使った感想は上々で、

「使いやすい、良く飛ぶ、釣れましたよ」といったお言葉を頂いております。

監修をさせて頂いた身としては、こういったお言葉を聞かせて頂くのは本当にうれしいものです。

ありがとうございます。

さて、今回の3種、ポッパーのバブリー、ペンシルのファンブル、シンキングミノーのブルードライブ、

特徴はそれぞれありますが、「それぞれの使いどころは?」というご質問をイベント時などにも多く頂きました。

という事で、今回は、私がどういった時にポッパーを使うのか?ということをお話したいと思います。

オフショアゲームで重要なのは、まずはルアーを見つけてもらう事。これはどの釣りにも当てはまると思いますが、

広範囲から魚を寄せる、という事が重要になってきます。

それは横方向、縦方向、どれだけこのルアーの存在をアピールさせ、

魚に興味を持たせることができるかで、バイト数、ヒット数も変わってきます。

その水面でのアピール力抜群なのが、ポッパーという事です。

なので、どのタイミングで使うのか?も重要になってきます。

まずは、朝マズメの1投目から使います。これは一人の時でも乗り合いの時でも同じです。

朝のタイミングは魚の活性もいいことも多いですからね。

ポップ音、泡、引き感の波動、高アピールさせてルアーの存在を魚に知らせます。

これは、ヒラマサやキハダマグロ、どちらでも同じです。そしてこの時点でバイトが有るか無いかで、

その日の状況も判断できる事にもなります。

高反応なら、その日は、なかなかいい日になるかも?と期待もできます。

・・・期待を裏切られることも多々ありますが(笑)

この時点でバイト、ヒットすれば正解ですが、なければどうするか?という事になります。

ルアー交換もひとつの方法ですが、引き方、アクションを変えるという動作も重要と思っています。

スローテンポ、速いテンポ、それぞれ引くスピードを変える事で反応も変わってきます。

速いテンポから、遅いテンポ、時には止めてみる、といった引く緩急、強弱など、

色んな演出をすることで魚の反応も変わってきます。

私が良く行う動作は、キャスト後、着水してから早引き、ルアーを気付かせ、逃げるベイトを演出をする。

その後、少し疲れて弱ったベイトを演出する。「追わせて、食わせる間を作る」といった事を意識しています。

これはどのルアーでも通ずることですが、ポッパーで行うのが非常に行い易いのです。

というのも、トップの釣りは水面の状況で、引きにくい、引きやすいといった事が多くあり、

風向き、潮の流れの影響を受けます。

ポッパーの形状上、水を掴むことに優れているので、余程の状況でない限り、色んな引き方の演出が行い易い。

特に波が高く、ルアーのコントロールができにくい、アピールが足らないといった時には、

やはりポッパーの役割は大きいのです。

 更にこのバブリーは、ポッパーの役割を行いながら、ペンシルの要素も兼ね備えています。

糸ふけを作り、優しくロッドを引くと、水中にヒラを打ちながらダイブします。

また、水中にある時に、ロッドを下げてリールを巻きながらジャークすると、

水中で左右に頭を振りながらダートアクションすることができます。

これは魚がついた瞬間、食わせの時に行う事で、ヒットに持ち込める可能性も高くなります。

ルアーが横を向いてくれることで、魚が回り込んで食う必要がなくなり、後方から食べやすくなるからです。

通常ポッパーは、音を出して、泡を出して、直線的にポッピングのみで使われる事が多いですが、

それだけではない使い方次第で、色んな表情を見せてくれます。

特にバブリーは、使い手次第で色んなアクションが出せるといった優れものですので使う楽しみもあります。

その他に、ピンポイントで移動距離を少なくして、ネチネチ誘い、弱ったベイトを演出。

泡の中にルアーをキックバックさせて、残す様に糸ふけの量を調整して行います。

これを水深の深い所で行うと、下から突き上げてくる様なバイトもあります。

波が高くて時化ている時も水を掴んでステイして、テールを振りながら泳いでくれますので、

人も魚もルアーを見失わない。

曇りや雨降りといったローライト時。夕マズメ、暗くなってきた時。

こういった「魚から見つけにくい」といった状況、アピールさせたいといった場合にポッパーの役割を果たしてくれると思います。

 

 今年も鹿児島県奄美大島、トカラ列島にGTを狙いに行ってきましたが、この事が集約された場面がありました。

台風4号が発生しており、時化模様。ポッパー、ペンシル、色んなルアーを使ってきましたが、初日のその日は魚からの反応はイマイチ。

ラスト流し、曇り空で暗くなるのも早く、辺りは真っ暗な状態。同船者の方たちは、皆さんペンシル。

そこで慌ててバブリーに交換、目立ちますよね。GTに気づいてもらう為、着水後はポッピング、

移動距離を少なくして、水中に絡める様にポッピングすると、待望のGTバイト。

乗らなかったので、そのまま水の中に絡める様にジャークするとヒットしてくれました。

薄暗い中で見えたその光景は、本当に気持ちのいい瞬間でした。

なんとなく引いてて、掛ることも多いトップウォーターゲームですが、ストーリーを作り、

想像し、ルアーを操作して、自分が描いたようにヒットしてくるその様は、病みつきになります。

「食わせたーーー!」てね。

特にポッパーに出る時は、派手に出てくれますからね~

ポッパー好きの方、バブリーは気持ちいいバイトシーンですよ!

 

ちなみにこの模様は、私のYouTubeちゃんねる「ぶら釣り」でもUPしていますので、

是非見て下さいねー(^^)/(5分50秒~バブリー225Fに交換)↓

 

奄美&吐噶喇GT2022・今年もGT釣りに行ってきました! - YouTube