STAFF REPORTスタッフレポート

SALT Pro Staff佐藤 直樹

全身狩漁本能

横浜近郊のアーバンサイドフィッシングを中心に、魚種や釣方にとらわれない釣りの楽しみ方をお伝えしたいと思います。 横浜市在住。神奈川県の城ケ島で釣りの楽しさを伝える仕事をしながら、休日もソルト、フレッシュウォーター問わずロッドを握るフリースタイルアングラー。

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2022.02.08

厳寒期のメバルウェーディング。

ソルトスタッフの佐藤です。今年は寒いですね。関東の海も水温は例年に比べ、3℃近く低く推移していてちょっと難しい。この時期の釣りは行けるタイミングと潮位や天候、狙えるターゲットは何か?…等々。条件を合わせる事が非常に重要です。先日ちょっと時間が出来たタイミングで釣行を計画しました。
・夜に大きく下げる干潮を迎える
・新月
・風は弱め

以上の条件を踏まえると、メバル狙いが良いのですが、1月末の東京湾の海水温は低く、産卵が終わってそれ程経っていないため、岸際にはまだ大きな群れでは接岸していません。そこで有効なのが干潮のタイミングでウェーディングでメバルを狙う方法。ウェーディングをする事で、接岸していないプレッシャーの低いメバルが付く沖にある沈み根や、まだ生え切らない海草郡を狙う事が出来るので、比較的プラグでもコンスタントにヒットが望めます。

いざ、準備をしてソコリ(干潮)1時間前から入水開始・・・手前の沈み根から広く探って、徐々に潮が引いていく具合を見ながら、沖へ沖へとサーチしていきます。
まずはシンキングペンシルの『ユラメキ』で広く探るのが私のセオリー。


ユラメキはタングステンウェイト搭載のマイクロヘビーシンキングペンシル。遠投が出来、且つレンジを広く探る事ができるのでパイロットルアーとしてオススメです。活性の高いメバルがいればすぐに反応があります。ヘビーウェイトのため、リーリングスピードは割と早めになってしまうので、根掛かりに気を付けスピードをコントロールするのがコツです。反応がなければチェンジしていきましょう。
次にゆっくり表層を引ける『フラフラ』
重心移動搭載のスローフローティングのリップレスミノーです。弱波動でナチュラルなアクションが喰わせとして活躍します。


しかし反応はなく、海藻の背も低く、水面まで出るほど活性は高くない様です。
次の手段としてボトム付近をゆっくり引けるルアーとして、秋に新発売になった 『トトスリム50S』をチョイス。


細身ですが重心移動搭載で飛距離は抜群。スローシンキングで、シンキングペンシルの様な使用感でリップが水を掴んでくれてタイトなアクションでメバルにアピールします。
海藻や根の面を引くイメージでゆっくりと巻きます。早速『コン!』といったショートバイトで魚信が伝わってきました。やはり、深いバイトをするほど活性は高くないのでしょう。ドクリアな水質もあって、クリア系のカラーへと変更するとようやくヒットにつながりました。

16cm程の可愛いサイズのメバルですが、とりあえず1匹。フック1本でフッキング&ぺったんこなお腹を見るとコンディションが伺えますね。
今日のパターンはある程度掴めたのでキャストを繰り返します。ルアー、レンジ、カラー、スポットをアジャストしていくのがメバルプラッギングのゲーム性であり醍醐味。厳しいコンディションながらも、連発ヒットする場面もあり、サイズこそ出ませんでしたが、いつしか寒さも忘れ、短時間で15匹を超える釣果で楽しむ事ができました。



メバルは目が大きく、可愛げのある顔つきに癒されます。
今日のヒットルアーはほとんどコレです↓

『トトスリム50S  LG透けイワシ』
バッチリハマった夜でした。
さて、この釣りではあまり夢中になっていてはいけません。ソコリ(干潮)になったので納竿し岸へと戻ります。潮位が上がってきて沖に取り残される事もあるので、干潟や瀬のウェーディングでは時間に余裕を持ち、帰る時間も計算に入れて釣りを楽しむ事が重要です。潮位の時間は必ず確認し頭に入れておきましょう。

ウェーディングでも安全対策としてライフジャケットは必須アイテム。防寒対策としてインナーやネオプレーンのチェストハイウェーダーがオススメです。
寒い冬を安全にHOTに楽しみましょう!それでは、皆様良い釣りを!