STAFF REPORTスタッフレポート

SALT Pro Staff佐藤 直樹

全身狩漁本能

横浜近郊のアーバンサイドフィッシングを中心に、魚種や釣方にとらわれない釣りの楽しみ方をお伝えしたいと思います。 横浜市在住。神奈川県の城ケ島で釣りの楽しさを伝える仕事をしながら、休日もソルト、フレッシュウォーター問わずロッドを握るフリースタイルアングラー。

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2018.10.25

ショアロックに夢中です。

 ソルトテスターの佐藤です。最近の釣行頻度の多くは沖磯からハタ類を狙った ショアのグルーパーゲームです。特にアカハタは私が通う伊豆半島でも爆発的に増えていて、千葉、神奈川、ついには東京湾で釣れる等、年々勢力を拡大しています。相模湾でキハダマグロが釣れる様になった様に、将来的にもこのグルーパーゲームは無視できない注目度№1の釣りと言えるでしょう。
 それでは釣果報告です。

10月12日
台風の合間見て南伊豆 中木の沖磯へと向かいました。利用した船宿さんは渡船 重五郎屋(http://nakagi.net/j568/さん。上物、底物だけでなく、青物などのルアーゲームにも精通した船長でこのグルーパーゲームにも理解があり、良いポイントへ案内してくれる力強い味方となるでしょう。この日も波2mうねり有りと厳しいコンディションでしたが、船長のセレクトした中木の内湾にある磯に渡してもらいました。

どちらかというとヒラを狙った方が良さそうなサラシ日和。まずはDUO ザ・ロックグラブ3.5インチの14g フリーリグでアカハタを狙い、根の際、スリット等をチェックしていきます。いれば一発で食ってくるはずです。しかし反応はありません。沖はフラットな砂地帯、このようなポイントでは中層を回遊しているオオモンハタに期待が持てるので、ボトム狙いから中層のスイミングに切り替え、広くチェックしていきます。手前のブレイクを越える時に早巻きした瞬間"ガツン"とひったくるバイト。フッキングと共にロッドが絞り込まれハワフルな手応えが伝わってきました。根やブレイクに擦られない様にスピードのあるポンピングで強引に浮かせる事が重要です。グルーパーゲームでは4000XG等のハイギアが有利と言えるでしょう。サラシの中から浮上したのは、50cmに迫るランカークラスのオオモンハタ。無事にランディングし、メジャーをあてると口閉じ、尾開きで47cm1.5kg

伊豆のショアからはこのサイズはなかなか釣れません。痺れる一本となりました。

ヒットルアー:テトラワークス ザ・ロックグラブ 3.5インチ パールピンクグロー
シンカー:カツイチ デコイシンカー・タイプドロップ 14g
フック:カツイチ キロフック #1/0
リグ:フリーリグ(フックとシンカーの間にビーズを使用)

その後も追加を狙いますが、反応はなし。アカハタを狙いたかったので、磯変えの際に船長に水深と潮通しのあるポイントをリクエスト。小さいながらもアカハタを追加してこの日は終了となりました。グルーパーゲームはその日の潮、水温、ベイト等のコンディションに大きく左右される釣り、まだまだやり込む必要があります。

10月25日
この日は穏やかなコンディション。仲間のグルーパーフィッシング入門者を連れ、南伊豆 入間の沖磯に釣行しました。中木、伊浜に比べ、やや内側にあるのが入間の沖磯。平磯も多く、ビギナーにもエントリーしやすい磯が点在しています。お世話になった船宿さんは 渡船 美沢丸 (http://www.misawamaru.com/)さん。ここの船長もルアーに理解があり、ビギナーにも優しく、こまめな釣果情報をあげてくれます。まず乗ったのが湾の奥にあるシャローの根場。この日は20-30cmクラスのアカハタがポツポツとヒットし、無事に入門者にもアカハタが釣れ一安心。

磯変えでリクエストしたのは、潮通しの良い平磯タイプ。満潮を迎え、ぶっ飛んだ激流。この様な状況では釣りにならないため、根際や、磯のインサイドの流れの弱いポイントで拾っていきます。緩やかな下り潮になると状況は一転しました。クローワームやシャッドテール、グラブ等のルアーローテーションで連続ヒットが続きます。ザ・ロックグラブ3.5インチと追加サイズとなった5インチを潮の速さでシンカーを変え、使い分けながら攻めていき

グッドサイズのアカハタをキャッチ!

ヒットルアー:テトラワークス ザ・ロックグラブ 5インチ 三陸パールピンクグロー
シンカー:ナスオモリ5号
フック:カツイチ キロフック #1/0
リグ:フリーリグ(フックとシンカーの間にビーズを使用)
本日の良型37cmを含む9本のアカハタをキャッチ。25cm以下はリリースさせていただきました。ちょっとしたコンディションの変化で雲泥の差にもなりかねないグルーパーフィッシング。そのゲーム性は想像以上に面白く、中毒性があります。今回同行したアングラーもすっかりハタの魅力に憑りつかれてしまったそうです。是非皆さんも機会があればチャレンジしてみてください。

どんなリグ?タックルが良いですか?と聞かれる事が多いので

タックル1(ワーム用)
ロッド:アピア Brute'HR LONG EXPRESS 90MH
リール:シマノ エクスセンスCI4+ 4000XG
ライン:YGKよつあみ G-SOUL X8 UPGRADE 150m 1.2号 (25LB)
リーダー:YGKよつあみ G-SOULハイグレードショアリーダー FCハード 30m 5号 1ヒロ

タックル2(メタルジグ用)
ロッド:アピア Foojin'R 96MLX
リール:ダイワ イグジスト 2500
ライン:YGKよつあみ G-SOUL X8 UPGRADE 150m 1.0号 (22LB)
リーダー:YGKよつあみ G-SOULハイグレードショアリーダー FCハード 30m 4号 1ヒロ

リグ
ジカリグ、フリーリグがメインになります。フリーリグについては下記

シンカーは誘導。これは渋い時ハタはワームを食いなおす事が多く、シンカー固定だと食い込まないケースが多々あり、フリーリグが有効になります。ビーズは結び目保護とシェイク時にカチカチと音を出しハタの注意を引きます。シンカーは私は鉛製を使っています。高価なタングステン製は良いのは間違いないのですが、ショアからだと根掛りは付き物(20回以上はすると考えておいてください)・・・コスパを重視しての選択です。

注意とお願い
安全のため、ライフジャケット(磯では自動膨張タイプではない物)、スパイクブーツ(フェルトスパイクがオススメ)は必ず着用し、船長のアドバイスは必ず聞くようにしましょう。アカハタは爆発的に増えているといっても小さいサイズは可食部も少ないため、優しくリリースして欲しいと思います。また残念な事に、沖磯でも釣り人のゴミが目立ちます。くれぐれもゴミは持ち帰るようお願いします。