STAFF REPORTスタッフレポート

TROUT Field Staff中野 光大

すべての答えはフィールドに

東北地方を中心としたトラウトのニュース、その時なぜそのルアーを使用したかそしてなぜヒットしたのかを自分なりの考察とともにフィールドからお届けします。 岩手県在住。釣り大好き人間です。記念すべき生涯初フィッシュはヤマメという根っからのトラウト野郎です。一番大好きなのは夏のヤマメ釣り。オフシーズンはジギング、エギング、ワカサギもやります。

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2018.06.16

チェイス勝率

 渓流ルアーという世界においてチェイスをモノに出来るかどうか。そのチェイスに勝てるかどうかこれで世界が変わると言っても過言ではない。理想をいえば着水後のリーリングでリールを2、3ハンドル回転させた位のところでバーン!とバイトしてくれることが理想ではあるしバレ難いとも言えるのだが今の時代の東北地方ではそのような川は自分が通ってるフィールドにはほとんどない。ほとんどのフィールドでイイ魚はダラーっとチェイスしてくるのでそこでどのようにするかがヒットのキーとなる。
 では私の場合どうやっているのか。これに対する答えは魚は一匹一匹ツボが違うので明確には言えない。であるが、これではブログに書き綴る意味もないので私なりのやり方で今シーズンにヒットした例を考察を交えて紹介したいと思う。

DSCN1522.JPG 幅広いまずまずのヤマメ。この時は比較的イージーだった。その証拠のミノーのフロントフックをガッツリ食っている。ただこの時一投目で軽く様子見程度のチェイスがあったのだけれどその時一発でヒットしなかったということはそれなりにルアーは知っていて好奇心と警戒心の狭間で揺れ動いている、もしくは私の選んだトレースコースとトゥイッチがこの幅広まずまずヤマメにとって嫌いな誘いとレーンではないけれど一発で落ちるようなレーンとドストライクな誘いでは無かったといえると思う。結局二投目同じレーンにもう一度キャスト後ヒットした。少し相手の活性に助けられたところもある。もう少しシビアなあいてならテールフック一本にチョン!っていうさらにスリリングな展開だったかもしれない。

DSCN1527.JPG これは先ほどの魚とは違い一発でヒットしてきたけれどテールフックでしかも足元でのヒット。やや水深があるポイントで流れもあまり効いてない。確実にいることは分かっている。この時どうやったら少しでもヒットする確率を高められるのか。。少しでも確率を上げるにはどうしたらいいのか。先ずはアプローチ。川岸があるなら極力水に入らない、石を蹴飛ばさない、枝を踏まない、ストーキングする、もし川通しなら水をバシャバシャさせるよりピチャピチャさせるように歩く。次にキャスト。出来るだけ遠くから狙う。ただこれがいらずらに遠いからと言ってプラスに働くとは限らない。正確に言うとルアーをキレイに操作できる間合いで一番遠く、とういうのが正解な気がするがこの間合いというのが使用しているロッドの長さ、身長や腕の長さというフィジカル的要素もあるので一概に言うのは正直難しい。次に着水点もしそのポイントにドボドボとした落ち込みがあるならそこに落として着水音を少しでも小さくするというのも効果的だし仮にないならフェザリングピッチを細かくして着水音を限りなく小さくする。最後にこの時のヒットまでのヒラ打ちの強弱について、自分はいつもあくまでも感覚であるが(完全にバタッと背中を倒すヒラ打ちを1とするなら)3分の2ヒラ程度の強さで様子を見る→そこでそのままチェイスしてきたので4分の3ヒラ→喰わせのトゥイッチのためのMAX(1)ヒラ→ヒット!でした。3分の1ヒラでヒットすりこともあるのでチェイスしてくる魚の挙動をみて次々にピッチを変えるということが必要だしレスポンスの良いリュウキ50sのようなルアーが必須となります。

DSCN1374.JPGDSCN1505.JPG 最後に6月に面白いイワナの場合。ヤマメより捕食スピード、アジリティがスローです。アップストリームでチェイスしてるんだけど喰わせられなかった、しかもデカい!ということが多いものです。ですので彼らにはそれなりにコチラ側が合わせてあげる必要があります。アップストリームより圧倒的にクロス・ダウンクロスが釣りやすいです。ただポイントの形状や河川の地理的要因、アプローチ面考えるとアップストリームで狙わなくてはいけない事も結構多いです。トレースコースが出来るだけアップクロスになるように設定して少しでもルアーをディレイさせる、ヒラ打ちから次のヒラ打ちまでの間隔をヤマメの時よりも長くする、(どちらかというとスプーンに近いフォール)というイメージです。自分の通っているフィールドは混成してるのでルアーに反応するヤマメを釣りきってレンジを下げたとたんにドンっ!ていうことも多いので怪しいポイントではレンジをさげることも一つです。最終手段として攻め直しのダウン。もしリュウキ50sでボトム付近まで到達しないならリュウキ50MDFを使ってみます。

長くなりましたが以上が私の場合のチェイス勝率を上げるための一部です。

tackle

ロッド Blakiston500L

リール カーディナル3X

ライン PE0.6号 0・8号

リーダーフロロリーダー6LB

ルアー リュウキ50s