STAFF REPORTスタッフレポート

SALT Pro Staff赤木 光広

漢磯紫流儀

磯を舞台にターゲットに真っ向勝負を挑むパワフルアングラー赤木光広のホットレポート。 岸和田市在住 / 紀伊半島をホームにヒラ・マル・青物を追い求める、常に全開の豪傑釣師。

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2017.05.26

友と夕暮れまで

ここ最近の釣行でベイトの動向は把握できていた。

この日も狙いをそのの動きに合わせエリアを絞り込んでの釣行。

ベイトの纏まった群れは南西のウネリと水温上昇に伴って北上傾向にあるのではと予測しノーマークの磯へとエントリー。

とはいっても夜明けからではない。

朝7時過ぎに起床し、自宅で朝御飯をきっちり食べ、雨のため車で娘を職場に送り届け、

しかもその車の調子が悪いのでディーラーに寄ってからの磯へのエントリーは結局お昼前であった。

波高は十分あるため足場になるだろうという位置を暫く横目に観察しながらタックルセットにかかる。

お気に入りのタイドミノーSLD145Fのニューカラーをループノットで結束し、ヒラスズキの付場を想定してのドリフトアプローチ。

精度よく決まったので潮の抵抗に神経を使いながらここぞというピンに向かってミノーを流していく。

シモリとの水道によってできる流れにSLDを委ねると、想定通りのバイトとなった。

かなり浅いところで喰ってきた魚は結構な締め込みでこちらもシモリを交すのに大変苦労する。

この時点で青物と判断できたので多少強引に浮かせにかかる。

何んとか苦労の末に足元のサラシに浮かんだ青物にはクッキリとしたイエローストライプが入っている。

「えっ、ヒラマサ!」

ところが180度反転した時に無情にもフックがポロッと外れてしまった。

少し強めに締めたドラグにハリ穴が広がっていたのかもしれない。

ここでフックサイズを1ランク大きいものと交換し再びSLDを投入し先程と全く同じアプローチでトレースしてみる。

今度は魚がほぼ全身を露わにしてバイトしてきた。魚種は先程と同じであるがとてもヒラスズキタックルでは取れそうにないサイズである。

一旦沖へ魚を泳がしオープンエリアで動きが止まればジワジワとテンションを掛けてスタミナを奪う作戦を取ってみた。

しかしヘバるとどころか体力を回復しているかの様にラインを出していく。

その勢いはドラグノブを締め忘れているかの様な勢いだ。

100m以上出たところで海底の根に干渉したのかリーダーからラインブレイク。

その魚を最後にアタリは止まってしまった。

一旦磯から上がり友人と合流。夕方の時合を狙うため暫くしてから仕切り直しのエントリーとなった。

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磯の溜りの奥にはフィッシュイーターに追われたのかベイトとなる小サバにイワシが数匹確認できる。

直後に友人のロッドが綺麗な弧を描いた。

本人の頭の中には大型ヒラマサの文字しかなかったみたいだが上がってきたのはグッドサイズのメジロであった。

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でも今日は魚種でもサイズでもない。わざわざ帰りに合流してくれた友人の魚にホッコリな気分になった。

次は自分の番だとSLDを昼の時同様にアプローチすると、これまた続け様のヒットとなった。

これもどうやらヒラマサではない。ファイトもゆとりが持てる。

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ヒラスズキタックルでじっくり弱らせ友人に取り込んでもらった。

しっかりとSLDのセンターとリアフックに掛かっている。

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こいつもベイトをたらふく食べている様だ。

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まだまだ釣れそうであるが、これで十分な2人は喉が渇きそろそろ琥珀色の飲み物が頭にちらついてきた。

そそくさと引上げ駐車場に辿り着いた頃にはとっくに夕日は沈み、残り日が海面を照らす綺麗な一日の終わりを告げていた。

目一杯磯で遊んだ2人の合言葉は、「さぁ、帰って飲もう!」

反省会なのか、来週のための作戦会議なのか、はたまた飲みたいだけなのか。

この時期の磯通いは当分続きそうだ・・・。

タックルデーター

ロッド:シマノ エクセンス S1100H/R

リール:シマノ ツインパワー4000XD

ライン:クレハ 完全シーバス1.5号

リーダー:クレハ プレミアムMAX30lb

ルアー:DUO タイドミノーSLD145F

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