STAFF REPORTスタッフレポート
潮抜きトラウトゲーム
最高気温が35度近くになる日が続くとつい涼を求めてエスケープしたくなる。
その涼とはエアコンの効いた部屋? いやいや。
琥珀色の飲み物? 半分正解!
そうそう湿度の低い山奥に入り恒例のトラウトゲームだ!
この暑さから少しの時間エスケープするため気の合う友人3人でトラウトを求め飛騨高山を訪れた。
早朝現地の友人と合流し、宮川水系の支流を中心に岩魚やニジマス、ヤマメをターゲットにしたミノーイングを楽しむ。
使用するミノーは雨後の速い流れにはめっぽう強いリュウキ45S・50Sが私の定番となっている。
カラーは好みで構わないが、視認性重視でチョイスしている。
このリュウキでヒラを打たせたりダートさせたりと、多彩なアクションを織り交ぜ攻めてみることにした。
夜明けから川を釣り上がるも低水温の影響なのか反応が渋い。
数キロ上がり藪コキから突入したエリアでリュウキの激しいトゥイッチにようやく岩魚の連続ヒットとなった。
高活性な岩魚が私の足元まで狂った様にミノーを追掛けてくる。距離の縮まった間合いでヒラを打つとバイトへと繋がる様だ。
岩魚の5連続ヒットの後に少しラインを引き出したのは30オーバーのレインボー!
よく食べてコンディションが良いのか高さのあるジャンプを披露し引きもなかなかのもの。
友人達も順調にヒットを重ねて川の景観に癒されながらも夢中になって川を上がっていく。
飛騨の気候といい渓相といい、海では味わえない感覚が更に新鮮さを増し大の大人が子供へと変身する。
かなりの距離を歩くので今度は車に戻るのも一苦労だ。
どの川も精度良くアプローチが決まれば良型の岩魚が飛び出してくれた。
皆さん夢中になって岩の隙間やブッシュの奥などを大胆に攻める。
何度か対岸の木の枝に引っ掛けてしまうがそこはご愛嬌。
年に一度のトラウトであり、あまり深く考えず自然と一体になって釣りをするのが一番楽しい。
釣りが終われば温泉に入り英気を養う。そしてたくさんの仲間が集まればBBQ開始となる。
皆さん口には出さないが、実はこちらがメインだったりする。
美味しそうなホクホクの岩魚の塩焼きを食べると、より飛騨に来たことを実感できる。
日本海から駆けつけてくれた友人は旨い日本酒や海産物を持込みさらに酒がすすむ。
そして岩魚の骨酒はまるでスープの様な深くてコクのある味へと変化し、それをみんなで回し飲む。
一睡もしていないいい歳の男達が仲間との酒や料理に深夜まで笑い声が絶えず飛騨の山奥に木霊する。
これで十分心も体もリフレッシュ。今年の後半戦も元気に磯に立てる。
さてこれから青物のベストシーズンへと向かう季節。少し遠くに出掛けてみるとする。