STAFF REPORTスタッフレポート

SALT Pro Staff赤木 光広

漢磯紫流儀

磯を舞台にターゲットに真っ向勝負を挑むパワフルアングラー赤木光広のホットレポート。 岸和田市在住 / 紀伊半島をホームにヒラ・マル・青物を追い求める、常に全開の豪傑釣師。

STAFF REPORTスタッフレポート

2015.05.25

ベイトの変化とその対応

紀伊半島から離れていた黒潮が徐々に接岸傾向にある。

水温も安定してきたこともあり、それに伴ってヒラスズキの釣果も安定し、特に紀伊半島西エリアではピークを迎えている様だ。

毎週末になるとソワソワしているどうしようもない良隆師匠から今回も連絡があり、またまた紀伊半島ランガン釣行となった。

道中ほぼ私の助手席で首が折れたかの様にZZZの師匠は夜が明けるとパワー全開でサラシと向き合っている。

20150525.JPG

?

「赤木さん、ヒラちゃんと居ますが口開けてくれません」と、ショートバイトの連続に苦悶の表情の良隆師匠!。

20150525_2.JPG

?

「ギッヒッヒ」

ならばとばかりにラルストゥイッチャー95Lのセクシーパープルをセットする私。

おそらくベイトが小さいと想定されるのでシルエットをボカした作戦を取ってみた。

その1投、ラルスがサラシに突入するやいなやの「ドスン」で本日のファーストヒットとなった。

20150525_3.JPG

案の程、口から釜揚げシラス化したベイトをたくさん吐いた(笑)。

その後、良隆師匠はヒラのショートバイト地獄に負のスパイラルを重ね深みへとハマりだす。

私はエリアを少し移動し、ラルスのカラーもパープルイズムに変更しヒットを重ねた。

20150525_4.JPG

?

今日はラルスがヒラとの相性抜群で、どの魚も鋭いバイト楽しませてくれる。

しばらくすると下り潮の濃紺色な部分が接岸するタイミングで少し沖に鳥が舞いだした。その鳥山がやがて磯へと急接近する。これは嵐の予感か・・・。

ここでサラシに流され翻弄するベイトを演出するため、ドリフトの魔術師であるテリフDC-12に変更。操作はサラシの外で潮を噛ませてサラシで漂わす。

1-20150525_5.JPG

ロッドティップを目の高さぐらいで保持するとコントロールし易く常にルアーを目で追える。

ここで遂に良隆師匠も念願のガッチリヒットとなった。これは何が何でも私が魚を取り込んであげなければ(笑)

20150525_6.JPG

沖からカタクチイワシを磯際に追い詰めた回遊性である高活性の魚のバイトを理想のドリフトで丸飲みにさせた良隆師匠。

まさにご満悦!

20150525_7.JPG

幼い頃からグレのフカセやエビ撒きに紀州釣りなどエサ釣りを何でもこなしていた彼は、この釣りでの習得も驚く程ハイレベルだ。

私のテリフにも次々とヒラスズキがバイトし、アタリが遠のくまで2人でお腹一杯の釣りを堪能した。

20150525_8.JPG

そしてまた海岸線を見ながら少し北へ移動。その度にサラシを見つけてはニヤニヤの二人。

「赤木さんも好きですね!」

「いやいや師匠も!」

晴天の夕暮れ、西に沈む綺麗な夕日を見ていると、小学校時代の夏休みの終わり頃に感じた様な少し寂しい気持ちに、また来週いや来来週も磯へ、そんなことを思いながら海岸線を後にする。

直ぐに助手席で首が折れ寝息をたてている良隆師匠。まるで自分が子供の頃に遊び疲れたかの様である。

きっと夢の中ではジャンプ一発でルアーが舞い飛ぶ悔しい夢でも見ているのだろう。

「嗚呼楽しい、ヒラと師匠と紀伊半島!」