STAFF REPORTスタッフレポート

SALT Pro Staff赤木 光広

漢磯紫流儀

磯を舞台にターゲットに真っ向勝負を挑むパワフルアングラー赤木光広のホットレポート。 岸和田市在住 / 紀伊半島をホームにヒラ・マル・青物を追い求める、常に全開の豪傑釣師。

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2010.09.21

磯マル

今年はどういう訳か、9月に入り15cm程のやや大きめのカタクチイワシが大量に紀北に入った。

紀北といっても大阪南部と和歌山との県境に固まっており、そこから少し北に行っても、南に行っても少なくなる。多分潮質の関係があるのだろう。

それに付いているフィッシュイーターも、メジロ・シオ・マルスズキと、大好物のイワシとあっては時期的な事もあり、どの魚も捕食がここぞとばかりである。

私は夏のイワシを捕食しているマルスズキが大好きだ。メジロを凌ぐパワフルファイト、大型でも全身を出してのジャンプ、磯際のしめ込みはスリル満点である。

そして最後に食味は何と言っても洗いである。これに地酒の冷酒が最高である。

そんな欲望の塊の私は、この日もお気に入りのラフトレール(パープルイズム)をセットし引き重りの少ない能力を生かして潮の流れの壁を探る。

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同行の友人の山ちゃんがグッドサイズをヒットさせ旬のパワーに翻弄されている。
久々のヒットなのか、キャッチしたあとはペットの様に釣りそっちのけでスズキをナデナデしている。

私にも同じサイズのヒットがあり、これまたトルクフルなファイトで右往左往と縦横無尽に体力に物を言わせ、おまけに飛びまわる。

磯マルの楽しみ方のコツは、少しだけ魚に主導権を与える事だ。そうする事でこの魚とまた何度でも逢いたくなる。

足元に寄せた頃にはヒットさせた魚の下に、6〜7匹追尾している。

黄金に輝く背中はイワシをたっぷり捕食した証である。これからこの魚は産卵に向けて再び活動開始となるだろう。次は初冬に再会を願い、私の本日の釣りはお腹一杯となった。

ふと山ちゃんを見ると、すでにタックルを片付け大事そうに肴、いや魚を持っていつもにない軽い足取りでこっちに向かっている。

帰って可愛い妻と二人でスズキの洗いでも食べながら、勇姿でも語ろうと言う魂胆なのか。
異様に顔がニヤケている。

魚もこんな釣り人に釣られれば幸せなんだろう・・・

タックルデータ
ロッド:ゼナック ミュートスプラグスペシャル11RGカスタム
リール:ダイワセルテート4000PE
ライン:クレハシーバスバトル1号
リーダー:クレハプレミアムMAX6号
ルアー:ラフトレール130Sパープルイズム