STAFF REPORTスタッフレポート

SALT Pro Staff高木 孝

出会いを求め

静岡・愛知のサーフゲームを中心に、狙った魚だけでなく釣りを通じた様々な人との出会いを大切に、日々に楽しんでいます。 豊田市在住 / 海は無いが交通アクセスの良い環境を生かし、 圧倒的な行動力で各地のフィールドを駆け回るタフネスアングラー。

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2010.06.10

視覚で楽しむデイゲーム

季節の移り変わりは早いもので梅雨、そして夏へ
気温、水温の上昇とともに干潟や河口部には生命感が溢れ、夜大きく動いていた潮が昼に移行する頃にはデイゲームで狙うシーバスがシーズンを迎える。

デイゲームの楽しさは何と言っても視覚的な刺激、目に見えるバイト、ファイトシーンは夜間では物足りないといったサイズのシーバスでも十分に満足させてくれ、ファストリトリーブにロッド操作を加え、リアクションで食わした魚は「釣れた」と言うより「釣った」と思えるのがデイゲームの最大の魅力と感じる。

(数メートルの距離まで近づきフッキングを確認、流れにも乗り綺麗に曲ったロッドが気持ち良い)

この時期のベイトフィッシュは当然「稚アユ」河川へと遡上する稚アユを意識した釣りになるのだが、その他にも晩春から夏に向けてはボラの幼魚等、小型のベイトフィッシュが多くなることから使用するルアーも比較的小さなものが多くなる。
 
私自身、DUOのルアーと聞くとサーフゲームを思い浮かべ、フィールドスタッフの方達のレポートを見ても小型ルアーを使った釣りを紹介しているものは少ないのだが、ベイトフィッシュを意識した小さめのルアーを握りしめ、今から旬を迎えるデイゲームをウェーディングのスタイルで楽しんだ。 

       (見渡す限り360度がポイントとなるため流れの変化などに気を配ってのフルキャスト) 

ポイントとなるのは流れの変化によって出来る潮目周辺や、かけ上がりなどの地形変化となるため水深が高い時はやはり飛距離が強いアドバンテージとなる。
最近発売となったTM75Sは小型ミノーながら飛距離は抜群でロッド操作によるトゥイッチやジャークにも素直に反応しキビキビとしたしっかりとした泳ぎが特徴。
流れが複雑な沖の潮目周辺に固まるベイトフィッシュをピンポイントで直撃してロッドをあおって水を掴ませてジャークさせると元気なシーバスが遊んでくれた。サイズは小型だが水しぶきを上げてジャンプする姿はデイゲームの楽しさの一つ。

                                             (ベイトフィッシュを意識していたであろう1匹)

流れが強く、水深がある時はバイブレーションが強い味方となってくれ、広範囲を探れるルアーとして重宝する。ミノーとは違い沈下スピードが速いためレンジコントロールという面では気を使うが私は引き重りが少なくミノー感覚で使えるSVシリーズを好んで使っている。

デイゲームだけに積極的なロッド操作でシーバスの反応を得る事を醍醐味と考えていることもあり、ただ巻きオンリーでなくファストリトリーブにロッドアクションを加えて、誘いをかけている。かけ上がりを意識してターンさせた直後の反応が多いがピックアップ寸前まで一定レンジをリトリーブできることもありピックアップ寸前のルアーが上昇した瞬間にヒットに持ち込んだ。
当然、ただ巻きでも反応してくるが魚が居るであろうポイントでイレギュラーなアクションを加えて反応させるのは気持ちが良い。

                      (潮位が高い時にSV-80を食い上げた、バイトシーン丸見えの1匹)

潮位が下げてくるとSV-80でも底を拾う事が多くなりはじめる、河川や干潟にはエイも多く、掛けてしまうと危険を伴うため底を泳いでいるエイを掛けないよう気を使う。
ロッドを立てることである程度はレンジコントロールできるのだが水深の変化に応じてルアーを使い分けるのも一つの手段。

間もなく発売されるSV-70は、よりミノー感覚で使えるバイブレーションで、表層を意識した釣りを楽しめる。SV-80同様、スリムなボディーは横流れに強く下げが効いた強い流れでもバランスを保ち小気味良い泳ぎがロッドに伝わり繰り返すキャストでも引き重りが少なく疲れが少ないのもとても嬉しい。

横から受ける水流が少ないこともありSV-80、70ともラインテンションを保ったままリトリーブを止めると真横を向くことなくスライドしながら沈下するのでかけ上がりでストップするのも有効と感じている。
 

       (かけ上がりでターンさせるようなイメージでバイトに持ち込んだ)

汽水域で多く見かけるキビレ(キチヌ)もルアーを活発に追う、デイゲームのポッパーやナイトゲームの表層や底を意識した釣りで人気のターゲットだがSV-70で好反応を得た。
狙って釣ったわけではないが毎年この釣りで何枚かはキャッチしていることもありベイトフィッシュが多いこの時期は活発に小魚を追っているのだろうと感じられた。

      (綺麗な魚体のキビレ、あくまでも外道だが強い引きはとてもスリリング)

そしてクロダイ、餌釣り師に言わせると神経質で警戒心も強い魚だがデイゲームのウェーディングというプレッシャーを懸けた状況でも口を使う。こちらも狙ったわけではないがグッドサイズ。閉鎖水域三河湾内の魚だけあり傷も目立ったが嬉しい1匹となった。
 

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       (傷が目立つがサイズは十分、リトリーブを止めてのフォールで口を使った。)

視覚的に満足できるデイゲーム、ロッド操作でルアーを操作するため張りのあるロッドが使いやすい、ティップが柔らかすぎると早い流れの中でのリトリーブ時に負荷が掛かりすぎジャークのためにロッド操作してもルアーに伝わらないためで、バラシやすいというデメリットを考えても楽しむならやはり張りのあるロッドの方が面白いと思う。

これから気温の上昇とともに期待が持てるようになるデイゲーム、大小の河川や潮干狩りを楽しんでいるような干潟にベイトフィッシュが差し始めるとともにフィッシュイーターもより浅場へ向かってくる。SV-70は強い味方になってくれると思うので、発売まで今しばらく楽しみにお待ちいただきたい。
 

(左上からDC9バレット・SVー80・SV-70、右上からプレスベイトフュージョン70・75CD・75S)

 

タックル

ロッド:サーフスター103SP 
リール:ステラ4000
ライン:ファイヤーライン16lb