STAFF REPORTスタッフレポート

SALT Pro Staff赤木 光広

漢磯紫流儀

磯を舞台にターゲットに真っ向勝負を挑むパワフルアングラー赤木光広のホットレポート。 岸和田市在住 / 紀伊半島をホームにヒラ・マル・青物を追い求める、常に全開の豪傑釣師。

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2010.06.11

川マル

6月に入ったとたんに真夏さながらの天気。
まるで寒い日が続いた春の帳尻を合わそうとしているかのごとく、お天気の神も必死なのか・・・。

そんな地上の温度にこれまた慌てて追従していかなければならないのが海の中である。
しかしながら海水温は黒潮の影響を直接受ける所はそうでもないが、どこも例年より2〜3度低い
らしく、イマイチ魚のいい話は聞こえてこない。

そんな状況の中でも、南紀方面は早くもまとまった青物の接岸があり、荒れればそこへヒラスズキまで好調らしくフィールドの高いポテンシャルを感じる。しかしそうなるとアングラーも大盛況となり必然的に私の足も遠のいて、大釣りはなくとも大好きな仲間達とのんびり遊べるところへ自然とエスケープ。

そんな折り、友人の小林君が、「まだまだヒラスズキ釣りたいんですよ〜」
「同じ釣りをするのもええけど、たまには思考を変えてみいひんか」
という事で、今回は近くの河川にマルスズキ狙いに行ってきた。

まわりの友人からは「その釣りは似合わん」と言われるが、涼しい夜にええオッサンが時間を忘れて
スズキと戯れながら、ついつい夜が明けるまで遊び続けてしまうほど楽しく、たまにする僕のいい夜遊びなのである。
 
まずは小林君にアタリがありただでさえテンションの上がりやすい性分にスイッチON!
二人ともベイルーフを流れに委ね、スローな中に突然くる鋭いアタリに神経を集中させる。
一呼吸置いて合わせると、しっかりと重量が乗り、暗黙にコンディションを象徴する様な激しいエラ洗いの音が響きわたる。

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60cm弱のマルスズキ。春からヒラスズキしか見ていない私にとっては懐かしささえ感じてしまう。写真ではわかり辛いがこのマル、ベイルーフを丸呑みしている。

続いて小林君もいいサイズをヒットさせ、派手な音を響かせながら大はしゃぎ。

100610_2.jpg

70cmのマルがこれまたルアーをガッポリ銜えてキャッチされた。
それからというもの次から次へと良型のマルスズキがバイトし、真夜中ええオッサンを子供へと変えていく。

小林くん曰く、「なんでヒラはあれだけバレるのに今日のマルに限ってバレへんのやろ〜」
「そやからオモロイんやんけ〜」と私。

80cmクラスを何度かバイトさせる小林君は要領を掴んだのかこの釣りに完全にハマっている。
私にもまづまづのサイズがヒットし、これまたバレる事なく取り込めた。

 100610_3.jpg

 サイズは80cm。この魚は少し痩せていたがナイスファイトであった。

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続けて同じところにキャストし、足元にさしかかったところで90cmはありそうな迫力のある魚体が「ギラッ」っと
ベイルーフを喰い損ね反転した。
小林君に「今のはデカかったぞ〜」、また次に置いときましょ」っと小林君。「そやなっ」っと私。
お腹一杯になった二人はまもなく太陽の光が届きそうな東の空を見て大きなアクビで締めくくった。
 
たまには河川の釣りもいいもんである。まもなく茹だる様な暑い夏がやって来る。
気候のいい季節なんて一瞬で過ぎる。
次の河川は飲み仲間とアカメを狙うとするか・・・
 
タックルデータ
 ロッド:ゼナック・ミュートスアウトレンジ105
リール:ダイワ・ルビアス3000
ライン:クレハ・シーバスバトルPE1号
リーダー:クレハプレミアムマックス25ポンド
ルアー:ベイルーフV-90・75